「生まれたところが一番素晴らしかった」奈良県初漢方プロダクトが生まれたストーリーとその魅力に迫る。 seminar / 株式会社 ALHAMBRA 橋本 真季社長

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奈良生まれの社会派化粧品「THERA」代表の橋本真季様お招きし、ブランドを立ち上げられたストーリーや、未病を防ぐ漢方の考え方などについてお話をしていただきました。とても興味深い、今回の貴重なお話。

二度に渡りレポート致します。

 

 

 

 

株式会社ALHAMBRA(アランブラ)代表取締役 橋本真季

植物療法士(フィトテラピスト)

メディカルハーブコーディネーター

漢方養生指導士

ハンドセラピスト

和のアロマ&ハーブマイスター

奈良県 漢方のメッカ推進室会員

 

経歴

 

社会人デビューは総合商社。すぐにその仕事を辞め、上京をされる。

2005年に株式会社ALHAMBRA(アランブラ)設立。子供の頃からずっと地元である奈良県から離れることばかりを考えていたそうだ。

株式会社ALHAMBRA(アランブラ)は、国内外の企業において、主にヘルスアンドビューティー部門のブランディング、マーケティング、またコンサルティングをされている。そして2016年にオリジナルブランド【THERA】を立ち上げたという。

 

 

THERAを立ち上げたきっかけ

 

 

 

東日本大震災が起こり、地方創生などの様々な問題があったことが、「日本とは何だろう」と考えるきっかけとなった

例えば、アメリカで言えばオーガニックとハリウッドはすごく密接な関係にあり、そこでものづくりをし発信をしている。またヨーロッパでは教会に行くと、ハーブと密接した暮らしがそこにはあった。

日本で「ものづくり」をしようと思ったときに、ただ、ここで作るだけでは「ただのMADE IN JAPAN。」になってしまう。それでは面白くなかった。なにか面白い文化や歴史はないかと、そこから橋本さんの47都道府県を巡る旅が始まった。

その土地、その土地にあるハーブを知ることや、東北では飲まれているハーブが沖縄では塗り薬になっていることなども学んだ。そしてずっと旅をされる中で、あるところにたどり着いた。それはなんと故郷の奈良県。奈良県にハーブの歴史の始まりがあったのだ。

あんなにも、出ることばかり考えていた故郷。都市で働き、海外と仕事もしていた。しかし、橋本さんの探していたものはそこにあったそうだ日本では奈良時代にハーブも漢方もアロマも始まっていた。日本で一番古いアロマディフューザーは、橋本さんのご実家の近くの大仏の倉庫にあるという。それを見た時は感動をしてしまう程だったという。

それらの始まりがここにあったことは、橋本さん自身知らずにいたし、奈良に住まわれている人たちにも全く知られていないのだ。そして橋本さんは心に決める。もう一度、知って学んで、形にする。そして奈良から世界中にお届けしようと。

 

漢方が日本に渡るまで。

 

 

今から1000年程前にローマのシルクロードを渡り、インドでアーユルヴェーダとなり、中国で中医学と伝わり、韓国で韓国漢方になって、そして日本に届いた漢方やハーブ、アロマ

シルクロードを渡ってきたハーブ、アロマ、そして漢方。それらをもう一度、日本からまた世界へ、感謝の気持ちを込めてお戻しをしていく。今は平和ではない情勢で、大変な世の中だけれど、これらのヘルスアンドビューティーやハーブの世界は世界の共通語だよね。」という気持ちも込められている。

そしてつくられたのが【THERA】というブランドだ。

 

THERAの想い

 

Made  In Japan

Leveraging ancient Japanese remedies and the latest global social phenomena

~For those who Seek Health and Beauty ~

THERA(テラ)はMADE IN JAPANのヘルスアンドビューティブランド。

 

 

日本古来から在る文化や思考を見直して、自然の知恵から生れた製品を、専門的でありながらも分かりやすく、そして現代の皆さんの健やかさや美しさに繋がったら・・・それがTHERAの想い。

 

 

「THERA」ブランドネームの由来。

 

THERA は聖書に登場する人々を癒したとされる女性(ラテン語読みでテラ、英語読みでセラ)。古い本に出てくる女の子の名前 「テラちゃん」が由来なのだそう。癒しの施設を創ったといわれており、「テラピストの語源」にもなっている。キリスト教ではテラは完全な休息を意味する。日本に仏教の伝来と共に建立された役所・治療院(病院)となった寺。その訓読みはこの“休息・癒し”を意味するテラが充てられたとの文献が残っている。

テラというと、よく地球、大地?と言われるが、そうではないそう。奈良時代は今っぽいところがあって、その当時例えば体調が悪いとお寺へいき、そこにはハーブ園があり、ハーブを摘んで、お茶を出してくれたり、お風呂を沸かせてくれたり、いろんなお薬を出していたところもあるのだとか。その名残があったこともあり、お寺」も語源となっている。

 

 

ブランドコンセプト

 

【循環や輪】

コンセプトは2つ。1つはもののつくり方。地方をずっと周っていると、そこにはいろんなハーブがあり、いろんな人がいて、いろんな製品があった。しかしそこで感じたことは、そのバランスの悪さだった。

例えば、とても品物がいいものを300円で販売していて、これを東京で売りたいという。原価はいくらですかと尋ねると、なんと250円。送料だけでも赤字になってしまう。他には、最高の品質だがパッケージデザインがイマイチというものが多かった。

そこから地方のものを、色々な企業や行政と一緒に見直しする働きを行っていく。「誰に売りたいか、誰に届けたいか、使い手にどうなって欲しいのか。」そのことを最初に考えてブランドマーケティングをする。

そして、原料を作る、植物を植える、原料を作る、製品を作る、販売をする、販売促進をする、伝える、検証をする。」

そしてここが良かった、悪かった。と反省や改善点を洗い出し、もう一度ブランドマーケティングをする。この循環を行うことを大切にされているのだそうだ。

 

 

そしてもう1つ。「THERA」というブランドの背景には奈良時代に始まった漢方がある。

実は漢方は日本の歴史上、一度止まっていた。奈良時代に伝えられた漢方だが、明治時代に入ると西の医療が日本へと入ってきた。西の医療というのは、すでに問題が起きているところにを切って貼る、手術する、薬打って止めるという治療法だった。

残念なことだが、経済社会になりみんながお金儲けを第一に考える時代となった。お医者さん、お薬屋さんも儲けなくてはいけない。そのことから、明治時代、国の方針として漢方は認めてはもらえなくなってしまったのだと。

その漢方が、再び注目されるようになってきている。

それはなぜか。これまでお金を優先にして発達してきた西の医療だが、現代のこの世の中には年齢が若くても、20代から50代の働き盛りでも、疲れやストレスから精神をきたしている人や身体を壊している人がたくさんいるということからである。

もう1つは、高齢化社会となり、おじいちゃん、おばあちゃんが多くいる。日本は高齢者になっても元気に働き、活動をしようと言う。しかし、本当のところは身体や心が動かない人がたくさんいるのが現実。そういう方たちをケアする為には、西の医療よりも漢方が適しているのだという。

漢方には未病を治す、もしくは未病を癒すという考え方がある。それは病気になる状態を防ぐ、心や身体が壊れる状態を防ぐということ。この考え方が今注目を浴びている。

一度、明治時代に止まってしまった漢方の考え方。栽培をされている方、お薬屋さん、お医者さんも、みんな止まってしまったものが今、見直されていて全国で漢方に関わる人が動き出しているそうだ。

奈良県もそう。奈良県庁の中の観光室がある。現在、橋本さんはそこにある「奈良県漢方メッカ推進協議室」の会員として在籍されているとのこと。約170社が加盟していて、THERAのようなブランドを作って広めている人もいれば、お医者さんや漢方医、薬剤師さん、農家さん、大学の先生まで幅広い職種の方が在籍している。

みんなで研究して、作って、広めていくという活動をしている。まさに循環である。

 

 

THERAをお届けしたい人

 

 

一言で言うと「大都市で疲れた人」。例えば、橋本さんの地元である奈良県の人はあまり疲れていないと感じるのだと。同じアロマの香りを嗅いでもらっても、「裏山の匂いだぁ~。」など、そのことをよく知っていて、身近であるという声が上がる。一方、自然と離れた東京ではその香りで「わ~。癒される。」と言うリアクションが返ってくる。

THERAの発売スタートは東京からだった。次は海外の疲れた都市へと発信している。現在販売しているところは台北、中国のいくつかの都市、アメリカのニューヨーク、ロサンゼルス、カンザス、メキシコ、で販売。そして1年ほど前から、日本全国へ。大阪、名古屋などで販売を広げている。

 

 

PRODUCT

 

 

日本の健康美容の背景がわかる、わかりやすいキーワードで表している。

【酵 KOU】

日本で千年以上前から現在も守り引き継がれている『発酵・醸造』の文化。日本の味噌、醤油、納豆、お酒を表現。発酵・酵母・酵素 その文化を背景としたスキンケアライン。

【懐 KAI】

その見た目や味や香りが懐かしいものを懐に入れて毎日を楽しみましょう。 日本の植物を原料とした懐にたずさえたいアイテムたち。香りは奈良時代から始まった日本のアロマのライン。

【彩 SAI】

万葉集に出てくるお花の色を表現している。万葉集に登場する植物いろの いろとりどりのアイテムたち。万葉集の歌にのせて。

【膳 ZEN】

一番漢方に特化したライン。日本人が飛鳥奈良時代から食した国産のスーパーフード。薬膳に、日々のお食事やおやつに。

 

 

THERA 拘りのパッケージ

 

 

THERAの手触りのいいグレーの紙のパッケージ。こちらもかなりこだわりを持って作られたいるそうだ。なんと、素材は石。石で紙を作る理由は2つあるそうで、1つは木で作るよりも排水が少ないので環境にいいということ。「森水石」という日本の文化を表現しているという

触り心地はどこかしっとりとしているような。炎天下だとカチカチになり、冷蔵庫に入れるとヒヤッと冷たくなり、破るとビリッではなく、湿った紙が破れるような独特な感覚が面白い。

そして、もう1つのこだわりは曼荼羅。全世界でマインドフルネス、曼荼羅が流行しているそう。

 

 

【曼荼羅とは】

曼荼羅とは仏教の中でも特に密教で考えられている世界を絵柄で表したものを言います。曼荼羅には幾つかの種類があり、宗派などによってその絵柄や世界観には違いがあります。

曼荼羅には日本独自の宗教である神道系の「垂迹曼荼羅(すいじゃくまんだら)」というものまであり、その種類や内容は多岐にわたるのですが、一般的には密教の幾何学的な図柄の曼荼羅を示しています。

この曼荼羅は悟りの境地を絵柄で示したものになっており、代表的なものには大日経を示した「胎蔵界曼荼羅」と金剛頂経を示した「金剛界曼荼羅」があります。

そしてこの2つはどちらも大日如来を中心とした図柄で2つで一対とされており、両方を合わせて両界曼荼羅と呼ばれています。

この他に、大日如来以外が中心に配置されている別尊曼荼羅、阿弥陀浄土を表現した浄土曼荼羅・日本の神道の世界を表現した垂迹曼荼羅、絵柄ではなく文字で表現した文字曼荼羅などの種類があります。

 

 

【マインドフルネスとは

「『今、この瞬間』を大切にする生き方」のことです。 マインドフルネスの実践方法であるマインドフルネス瞑想は、医療や福祉の現場でも取り入れられています。 

 

 

奈良にある春日曼荼羅 かすがまんだら(通称 鹿曼荼羅)。人間と自然の共存する素晴らしさが表現されている。現代は、人が歪み合ったり、差別し合ったり、マウントし合ったり。

しかし、奈良時代は神様も仏様も土地も馴染み親しみ、人間も自然も大事にしていた。そういう共存の素晴らしさを表現した曼荼羅をパッケージに施したのだ。その春日曼荼羅を現代風にアレンジ。その中に春日曼荼羅の鹿の角、榊は残したままにしている。

そしてそれぞれのコスメの成分のイラストまでが描かれている拘りぶり。青パパイヤがベースになっているコスメには青パパイヤのイラストなど、それぞれバラやカシス、オレンジなど。毎日使っていただくコスメだからこそ、「こういった植物の力を借りているんだよ。」という想いを伝えたいと、箱の外にも中にも描かれている。

以前行われた中国の展示会では曼荼羅に、大人も子どももみんなで集まってTHERAのマニュキュアを使って色ぬりをしたのだそう。曼荼羅は塗ることで精神が落ち着くという効果もあるとのこと。そういった取り組みにも、積極的に関わり続けている。

 

 

今回のセミナーでは5つあるラインナップのの中から特に漢方のラインのお話をしていただきました。次回は、製品や漢方の詳しい考え方についてをレポート致します。

 

 

 

 

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Ai Fujioka

ORGANIC MOTHER LIFE - Ethical House -にて、オーガニックビューティセラピストとして勤務しています。坂田と一緒に「Mais...

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