都心でがむしゃらに働いていた一人の女性が伝えたい「あなたを大切にする方法」福島県国見町の柿から生まれたフェミニンケアブランド〈明日わたしは柿の木へのぼる〉vol.2
福島県国見町
「株式会社陽と人(ひとびと)」
フェミニンケアブランド
【明日わたしは柿の木へのぼる】
小林味愛代表インタビュー
デリケートゾーンブランドにした理由
近年、「女性活躍」とよく言われるようになったが、小林さんとしては昔から女性は活躍していたと感じていると言う。
働くこと自体が大変で、働きながら子育てをすることも、働かなくても子育てをすることも本当に大変なこと。女性いつもたくさんの場面でとても頑張っているのだ。
小林さん自身が体感した様に、頑張りすぎて本当に身体を壊してしまうなど、自分が限界を超えて、知らないうちに頑張りすぎてしまう場合もある。女性の生き方は自由で、あらゆる可能性び満ちているはずだ。
しかし、それを叶えるには身体があってこそだと小林さんは言う。
そういった頑張る女性を応援できるようなアイテムを作りたいと言う思いからコスメ開発が始まった。
女性のからだを考えたとき、肌や、婦人科系のデリケートゾーンに異変が現れてくることも多い。毎日自分で少しの変化や体の違和感を気づけるようなライフスタイルを伝えたい、
「10秒だけでもいいから自分の体の変化や体調を見つめ直して欲しい。」
そして、「今日もわたし頑張ったね」と自分を労う時間を設けて自分の味方であって欲しい・・・そう強く感じるという。
それは小林さん本人が過去、自分自身を責めてしまったという経緯も含め、苦しんでいる女性や、もっと活躍したいという女性など、あらゆる女性に「1日10秒でも体のこと、心のことを大事にする」そういう気持ちを思い出してもらえるようなアイテムを生み出したいと願ったから。
「ブランドコンセプト」とは?
「人生に正解はない」と小林さんは語る。
輝いているように見える人でも、様々な悩みがあったり、あまり目立たなくて埋もれているように見える人がいても、そういう人がいるからこそ成り立っているような社会でもある。
どの人生が正解ということはない。自分が自分として生きていけるような、誰からも批判もされず批判もしない暖かい社会を目指したいという。
失敗しても構わないし、疲れちゃったなって思えば休めばいい。とにかく自分自身のことを理解してあげていて欲しい。
そんな風に無理をしないで自然体の女性が増えたらいいな、前を向いて上を向いて、木にのぼる自由があるよという表現をしているそうだ。
「ブランドネーム」に込めた想い
コスメの業界で、日本語で長いブランド名は少ない。製造元のアルデバラン株式会社の暮部社長にも、この長いブランドネームをダメ出しされたのだと言う。
しかし、小林さんとしては少しでも気にしてもらうことや、コンセプトを見て和んでもらうこと、勇気を与えることができるきっかけとなる様なメッセージを発信していきたいという思いから、あえてこの長いブランド名を名付けた。
「わたしは/のぼる」自分で選んでいくんだという意思を表現。
「柿の木にのぼる」お茶目だしおてんばかもしれないけど、人間誰でもお茶目だし、おてんばな部分や、ちょっとだらしない部分などがあるよね。完璧な人なんていないのだから、そんな自分の個性も愛してあげてね。というメッセージが込められている。
「明日」というのは、甘いし、今やるのがもちろんいいかもしれないれど、頑張りすぎている女性に対し、心のゆとりや時間のゆとりのイメージを持っていただけるように、あえて「今ではなく明日」とした。
「デリケートゾーンケアのお話」について
日本では「デリケートゾーン」というと綺麗に聞こえるが、「お股」というと、まだいやらしいというイメージがあると小林さんは話す。
小林さん場合、免疫が弱るたびに婦人科系の病気を患っていた。デリケートゾーンは自分の体調の変化や不調がわかりやすい部分。リアルな女性の声として、弱ったり疲労が溜まってくると、不調が現れてくる。それくらいデリケートな部分なのだ。
アメリカやヨーロッパなどの海外では、国の機関からデリケートゾーンを普通のボディソープで洗うことや、1日1回以上洗うことは女性の身体に良くないと言うメッセージを公に発信している。その様にストレートにいうことは、日本では考えられない。
日本ではほとんど聞く機会がないが、海外では、膣の中は洗ってはいけないということもよく知られている。小林さんが20代前半で婦人科系の病を患った際も実際に洗った方がいいと思っていたと言う。「汚れているから洗った方がいい。だから菌が入るんだ。」と考えていた。
しかし、それは実は逆効果で菌のバランスが崩れてしまい、余計に悪くしていたということを今になってようやく知ったと言う。
女性のデリケートゾーンは本当に繊細なものなので、ボディソープなどで毎日洗うものでは本当はやめてもらいたいと話す。
洗うのであればちゃんと専用の弱酸性のソープで洗い、しっかりと保湿をする。洗浄のやり方と保湿をきちんとすることを大切にして欲しいと言う。
小林さんがデリケートゾーンケアをするときに毎日、気にしているポイントが3つある。
1、冷えていないかどうか
体がポカポカあったまっているように感じても体調によってはデリケートゾーンに触れると冷えていることもある。気にかけると日々の体調の変化で冷えていることに気づけると言う。
デリケートゾーンの血行を止めずに、また、乾燥しないように保湿を行う。冷えは特に気にしているそうだ。
2、きちんと潤っているかどうか
実は乾いた状態は普通ではないと言う。きちんと粘液が出ていないと細菌が外に出せないという事に当たる。常に潤っている状態を作ることが大切。
3、内側がザラザラとしているか
中に指を入れたときにザラザラしているのが良い状態。しかし場合によってはツルツルとした方もいる。体調によってそうなってしまうのだと言う。ザラザラしているというのは、伸び縮みするという事で、健康な状態なのだそう。
ザラザラしているかということを確かめるように日々、チェックすることで自分の体調の変化に敏感に気づける様になってくるのだと言う。
そう言った習慣ができたらより健康に暮らせるのではないかと小林さんは考える。
ジャパンメイドビューティーアワード受賞
第5回ジャパンメイドビューティーアワードでは「明日 わたしは柿の木にのぼる」フェミニンミストが優秀賞を受賞した。
ジャパンメイド・ビューティ アワードは地域資源を活用した美容アイテムにフォーカス
「女性のために」「福島のために」両方の思いが詰まったブランド。
従来のフェミニンケアというと香りをつけてごまかすものが多く、少しいやらしい様なイメージがあった。「明日わたしは柿の木にのぼる」の製品を見るとパッケージからしてもいやらしさもなく、香りも強くなく、ごまかすのではなく、きちんとエビデンスも取れており消臭や保湿ができる実力がある。
坂田は今までにない、フェミニンケアブランドだと感じたことを小林さんに伝えた。小林さんの温かい人柄と素晴らしい活動が相まって、これからさらに多くの方に必要されると強く感じる。
このブランドを通して、福島のためにできることとは
小林さんが、このブランドを通して福島のためにしたいことを伺った。
私たち世代には「あんぽ柿」と言っても、あまり親しみがない。あんぽ柿を買ってくださる方は60代や70代の方が多いと言う。しかし、小林さんは「コスメ」という新しい形を通じて、少しずつでもあんぽ柿を知ってもらうきっかけになって欲しい。
そして今まで気にしていなかった「あんぽ柿」をスーパーで見かけたときに「あ、これがあんぽ柿だ」となるかもしれない。福島の農家さんが頑張って育て作られてきた柿を、これまで知られていなかった方にも知っていただく機会を作りたい。そして、この土地や人を知ってもらうことで現地へ来ていただく人が増えたら嬉しいと語る。
現地に来てもらった際はわたしが全力でご案内します!と小林さんは、嬉しそうに語ってくれた。
このブランドを通して、人と人が繋ることや、それによって穏やかな心になれるきっかけとなれば、と語る。
小林さんの話を伺っていると本当に、福島に行きたくなる、果物が食べたくなる、化粧品を買ったはずなのに、なんだかその地域に愛着がわく。
これは小林さんが考える「地方支援の形」なのかもしれない。
地方の会社が都心に住むユーザに求めることとは
都心に暮らす私たち。何かをしたいと言う気持ちはある。しかし実際に何をしていいかがわからない。そのブランドのコスメを買うことによって、私たちは地域にどんなことができるんだろう。
具体的に教えてもらえますか?と、坂田が問いかけた。
小林さんはそれに対し、コスメを購入いただくことで、ユーザーが増えれば増えるほど農家さんからたくさんの原料を買い取ることができるので、お金の面に関してもすごくありがたいと話す。
しかしそれだけではなく、そのコスメを通して地域に興味を持ち、WEBやカタログを見てもらい、さらに行動できる様であれば、ぜひ現地に来て欲しいのだと言う。
直接農家さんに会っていただくだけで、みんなとても喜んでくれるという。普段出会うことのない若い方々と出会い、大切に自分達の作っている愛着のあるものを、食べてくれたり買ってくれたり、化粧品という形で使ってくれたりする、リアルなお客様に会えること。現地の人にとってそれは貴重なことなのだ。
小林さんは現地の人に会ってもらい、お互いが心地よく、嬉しい気持ちになったり、ありがとうと言う想いの連鎖ができるような状態になったらすごく嬉しいと語る。
私たちセラピストがお客様にコスメをご紹介することで、地域の人の顔や暮らしに興味を持っていただく。そしていつか実際にお客様や生徒さんと国見町へ行き、現地の柿や桃をつくっている方々と触れ合うことができたらどんなに素敵なことだろう。
私にももう1つの新しい故郷ができるかもしれない。大きな社会は変えられないかもしれないが、小さな社会に触れることは私たちにも出来るのだ。
「ものを通じて人と出会う」
坂田が素晴らしいコンセプトだと伝えると、小林さん自身もただものを売ることで終わりたくないと思っているとのこと。大前提として、もちろん「もの」は大切。しかしその「もの」を通じて人と繋がることや、心が豊かに出来る活動を今後も行っていきたいと言う。
私たちが農家になることや、その地域に住むことは難しいかもしれない。しかし、私たちセラピストは伝える力がある人もいるし、想いを伝えたいと言う気持ちを持っている。それは、セラピストの一つの魅力であると感じる。
こうして地方のコスメのブランドの方達と知り合うことで、都心にいながらも小さな社会に手助けができるかもしれない。
小林さんとの素晴らしい出会いに感謝すると共に、このブランドを通してまた、私たちもたくさんの想いを多くの方へ届けていきたい。女性が自分を大切にして健やかに過ごすこと、そして少しでも地域が元気になる様な役割をセラピストとして担っていきたいと思う。
「ラインナップ」
フェミニンミスト
「ムレや不快感、気になるニオイを、外出先でもすっきりクリアに」
下着やタイトなボトムスの締め付けによって、汗やおりものの湿気がこもりやすいデリケートゾーンを、優しくケア。不快感をクリアにしながら、保湿成分が肌にうるおいを与えます。スプレータイプのミストなので、外出先でも手軽に使えるのもポイント。爽快な心地よさを追及しました。
[使用方法]
お肌を清潔にした後、軽く振ってからデリケートゾーンに直接1プッシュ、スプレーしてください。また、布やコットンにスプレーし、気になる部分の拭き取りにもご使用いただけます。
[使用部位・シーン]
デリケートゾーン、脇、頭、背中、外出先
[全成分]
ローズマリー葉水、カキ果皮水、グリセリン、トレハロース、エタノール、チャ乾留液、カキ果皮エキス、カキタンニン、ローズマリー葉エキス、コメヌカエキス、オリーブ葉エキス、グレープフルーツ種子エキス、ベタイン、インドレモングラス油、カミメボウキ油、マヨラナ葉油、ティーツリー葉油、ニュウコウジュ油、リゾレシチン、アルムK、乳酸、乳酸Na、クエン酸
小林さんは夏場、お風呂から出た後に化粧水のように吹きかけるとしっとりさっぱりするのでおすすめなのだと言う。保湿成分も豊富に含まれており、もちろん顔にも 使用OKだ。
また、赤ちゃんのオムツ替えの際に臭いが気になった時や乾燥を感じるときに吹きかけてあげるという。
匂いが気になる場合、フェミニンミストはショーツに直接吹きかけても良いという。また男性の頭皮ケアにもおすすめ。娘から匂いを指摘されたお父さん達にも人気なのだとか。
フェミニンオイル
「デリケートゾーンもオイルで保湿する新習慣を」
ムレ、かゆみ、炎症が起こりがちなデリケートゾーンは、洗浄後、お顔と同じようにしっかり保湿することが大切です。オイルタイプですが、ベタつかず、心地のよいテクスチャーが特⻑。肌の柔軟性を保ちながらうるおいを与え、乾燥を防ぎます。
[使用方法]
お肌を清潔にした後、デリケートゾーンや足の付け根など、マッサージをするように優しく塗布してください。会陰マッサージの際やお腹周りの保湿など、全身にご使用いただけます。
[使用部位・シーン]
デリケートゾーン、お腹、足の付け根、お風呂上がり
[全成分]
ホホバ種子油、ブドウ種子油、マカデミア種子油、チャ乾留液、カキ果皮エキス、トコフェロール、クロモジ葉/小枝油、ユズ果皮油、ティーツリー葉油、ニュウコウジュ油
小林さんははじめに使うのであればオイルが一番大事だと言う。大切な保湿をきちんとしてあげることができる。
小林さんもこれまで様々なオイルを使用されてきたそうだがベタベタしたり、香りが強いものが多く妊娠中は辛かったという。その経験から無駄なものは全く入れておらず、ベタベタしないようなさらりとしたテクスチャーにこだわって作られた。
こちらもお顔に使用OK。小林さんはデリケートゾーンもお顔も全てこちらを使用してケアしている。
フェミニンウォッシュ
「肌に負担をかけない泡ソープで」
デリケートゾーンのpH値(3.8~4.5)に合わせた弱酸性の泡ソープです。肌に優しい植物由来成分、洗浄成分を配合。なめらかな泡がデリケートゾーンに溜まった汚れを包み込み、肌を整え、乾燥を防ぎながら、さっぱりと洗い上げます。
[使用方法]
適量の泡(2~3プッシュ)を手にとり、デリケートゾーンに馴染ませるよう、優しく洗います。その後、水またはぬるま湯で十分にすすいでください。
[使用部位・シーン]
デリケートゾーン、お風呂
[全成分]
水、ローズマリー葉水、グリセリン、カキ果皮水、ラウロイルメチルアラニンNa、トレハロース、エタノール、ラウラミドプロピルベタイン、チャ乾留液、カキ果皮エキス、カキタンニン、ローズマリー葉エキス、ナツミカン果皮油、グレープフルーツ果皮油、インドレモングラス油、ティーツリー葉油、ニュウコウジュ油、コメヌカエキス、オリーブ葉エキス、グレープフルーツ種子エキス、乳酸、乳酸Na、コカミドメチルMEA、クエン酸
よく「デリケートゾーン専用ソープで洗いましょう」というが、洗うのは毎日でなくも良いそうだ。普段はお湯で濡らして、気になるときにデリケートゾーン用のソープを使う。
気にして洗いすぎるせいで、乾燥からかゆみなる場合もある。頻繁に洗う必要はないと言う。
こちらはお子様にもおすすめで、小林さんもお子さんに全身用のソープとして使用されている。全身どこでも安心して使うことができる。
フェミニンミルク
「スキンケア感覚で行う脇や足のニオイ予防」
暑い季節のみならず、満員電車や暖房の効いた室内など、1年を通じて気になるのが脇のニオイ。臭気を緩和する成分や肌を健やかに保つ成分など、厳選した植物由来成分を配合しているため、スキンケア感覚でニオイのケアが行えます。伸びがよい、サラリとした質感のミルクタイプ。脇だけでなく、足の指や背中など、カラダのさまざまな部位にお使いください。
[使用方法]
お肌を清潔にした後、脇や足の指など、ニオイが気になる箇所に塗布してください。
[使用部位・シーン]
脇、足、外出先
[全成分]
ローズマリー葉水、ホホバ種子油、グリセリン、カキ果皮水、ペンチレングリコール、シア脂、ブドウ種子油、ベヘニルアルコール、エタノール、ステアリン酸グリセリル(SE)、チャ乾留液、カキ果皮エキス、カキタンニン、マカデミア種子油、イランイラン油、ローマカミツレ花油、ティーツリー葉油、ニュウコウジュ油、フィトステロールズ、キサンタンガム、オリーブ葉エキス、水添レシチン、乳酸、乳酸Na、水、クエン酸
ミルクのみ緑のパッケージが施されている。デリケートゾーンの中でも、わきなどに使用すると臭い対策として使用できる。
●ミルクタイプにした理由
小林さんは幼少期からアトピー肌だった。小学生の頃は特にひどく、足などを引っ掻き膿んでしまう程。体液が洋服に付いてしまい、洋服を脱ぐ、ではなく剥がすというような感じだったと話す。
そのまま洋服を剥がすのは痛いので、洋服や靴下を身につけたまま浴室にいき、シャワーで濡らし皮膚をふやかしてから洋服を脱いだ。今思い出しても本当に辛かったという。
アトピーの改善には乾燥が一番大敵。脇など臭いが気になる部分も、市販のスプレーではかゆくなったり、より乾燥をしてしまう。小林さんのようなアトピー肌の方でも安心して使えて、保湿効果もあり、臭いも解消できるものが欲しくて開発をしたと言う。
外で使うものなのでちょっと魅惑的な香りになるようにイランイランを採用した。その他、柿の成分分析ではアンモニア濃度がどれくらい消えるかなと言うことも研究されている。
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