【BOTANICAL LIST】キュウリの美容効果 /cucumber by.ORGANIC MOTHER LIFE
– 調整系 –
「キュウリ」
■CUCUMBER EXTRACT
実は江戸時代に中国から日本に伝播したキュウリは、当初あまり好んで食べられなかったそうです。
キュウリの胎座部、種の周辺の模様が、徳川家の葵の家紋に似ていたので、武士が嫌ったそう。
また、江戸時代の学者である貝原益軒は、自著「菜譜（さいふ）」の中で、「キュウリは瓜類のなかでも下等な食べ物。味も良くない、小毒（苦味）がある」と書いてあります。
当時は、キュウリより先に日本に伝わったマクワウリや白瓜のほうが好まれたということです。
江戸時代後期になるとキュウリが一躍人気者になります。
「和漢三才図会」や「日養食鑑（にちようしょくかん）」という書物には、「毒はなし、熱冷まし、のどのかわきを止め、利尿作用あり」と書かれています。
また、江戸時代の人々の間では、キュウリに限らず、果物や魚などさまざまな食物の「初物」を楽しむことが流行しました。
そのため、初物を早く出荷すればするほど高値がついたので競争が激化し、ついに幕府は「野菜の早出し禁止令」を出しました。
ところが、キュウリはその禁止令の対象にならなかったのです。
また、栽培しやすく、次々収穫できるので、一気に人気が高まりを見せました。
やがてキュウリは初物として親しまれる他、お盆の精霊場やお供えにも使われるようになったということです。
■CUCUMBER HISTORY
原産地はインド西北部とされています。
栽培の歴史は古く、西アジアでは3000年前から栽培されていた記録があります。
ローマ帝国には紀元前３～２世紀頃に伝わったとされ、紀元前1世紀頃には、ギリシャ、ローマ、小アジア、北アフリカで栽培されるようになりました。
ローマ皇帝のティベリウスはキュウリが好物だったとされます。
ヨーロッパ北部への伝播は比較的遅く、紀元9世紀頃にフランス、14世紀頃に英国、16世紀頃にドイツへと伝播しました。
中国には紀元前122年、漢の武帝の時代にシルクロードを経由して伝わり、6世紀頃までに一般に普及したとされます。
8世紀、唐の玄宗皇帝の時代には、すでに早作りの技術が発達していました。
インドを経由して中国・華南に伝播した華南系、シルクロードを経由して中国・華北に定着した華北系があり、日本には紀元前10世紀前、華南系が遣唐使によって伝えられました。
17世紀の幕末から明治時代にかけて華北系が伝えられると、華北系と華南系の交雑が進み、両者の長所を併せもった品種が現れ、一般に普及するようになりました。
第二次世界大戦後は温室栽培が盛んになり、年間を通じて流通するようになりました。
キュウリの成分の約95％は水分で、ビタミンCやカリウム、ベータカロチンなどが含まれるが、含有量は非常に少ないです。
キュウリにはビタミンCを破壊するアスコルビナーゼという酵素が含まれるというのが通説だったが、この酵素はビタミンCを酸化するだけで、酸化されたビタミンCは体内で再び還元され、酸化する前のビタミンCとほぼ同様の働きをすることがわかっています。
現在ではアスコルビナーゼという名称は使われていません。
カリウムは利尿作用があり、また水分が多いことから、解熱作用があるとされています。
■ CUCUMBER [鎮静系]
◎鎮静作用
◎乾燥予防
◎抗炎症作用
◎湿疹、ニキビ予防リノール酸：お肌を柔らかくする効果があります。角質細胞間脂質と同じ成分のためお肌にとても馴染みの良い成分です。
フィトステロール：植物に含まれるステロールの総称で植物のもつ健康成分です。細胞膜を健全に保つ働きがあり、全ての生物に必要な脂溶性の物質です。
ビタミンC：メラニンの生成抑制のほか、コラーゲンの産生促進、しみ・しわの改善、特に紫外線が関与する光老化の予防及び改善効果を示すことが報告されております。 ビタミンCは肌のコラーゲンを合成し肌のダメージを与える活性酸素を抑えるので肌荒れを防ぎます。又、メラニン色素の沈着を防ぐのでしみ・そばかすを防ぐ他、ニキビやニキビ跡改善も期待できます。
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