地元の特産品や農業残渣、薬草の乾燥葉を持ち寄り「顔が見える化粧品」を作りたくて。〈植物調合美容研究会〉vol.2

地元の特産品や農業残渣
薬草の乾燥葉を持ち寄って
「顔が見える化粧品」を作りたくて。

昨日の記事の続き

 

植物調合美容研究会に挑んだ
名古屋住まいの宇佐見さん
ずっと作りたい化粧品がありました。

植物調合美容研究会1期生 / 宇佐見有梨さんの紹介

 

多くの希望がある中で
最初は希望が絞りきれず
悩んでいた時期もありました。

 

うまくアドバイスできず
私も申し訳なかったなと思う時も。

 

そんな中でもやっと
思い描く処方が出来つつあり

この処方会では誰よりも大荷物で
原料も容器も準備して
参加してくれました。

 

 

きっと怖くなったんですよね。

だって個人の女性が
事業を起こすんですから。

 

 

「これで作って終わり」ではありません。

 

販売して、在庫管理して
また追加発注をして。

ここでは「手作り化粧品」とは違い
「ブランドオーナー」としてビジネスを学びます。

 

怖いに決まっています。
悩むに決まっています。

 

でも悩んで挑戦しないことの方が
後悔する時だって
あると思うんです。

 

誰よりも植物の力に感動して
セラピストになった彼女だからこそ

きっと叶えてくれる理想があると
信じています。

 

 

「これでいいのかな・・・」と
不安になりながらも
仕上げた美容液は

まだデザインをされていない
シンプルな容器の中でも
綺麗な黄金色を放っていました。

 

 

向かいの席では
黙々と取り組む吉成さんの姿がありました。

植物調合美容研究会1期生 / 吉成光世さんの紹介

 

アトピーに悩み
この世界に入ってセラピストになった彼女は
いつだってホリスティック
(包括的な)なケアが

体を変えてくれると信じ続けていました。

 

皮膚表面だけではなく
体の内側から変える自然療法に魅力を感じ

今回の化粧品開発では
女性の深部に触れられる
デリケートゾーンケア製品を開発しています。

 

 

「日本の薬草の力を信じてみたい」
選んだ国産薬草のエキスたちは
深い自然な香りを纏っていました。

 

生徒同士で
香りやテクスチャーを確認し
どんな化粧品だったら
お客様は喜んでくれるだろうか、と
必死に思考をめぐらせます。

 

 

OEMに処方を丸投げして
委託してしまう
従来の化粧品開発の現場よりも

原料一つ一つにこだわり
思い入れのある地元の農産物残渣や
薬草を持ち寄って
オリジナルで植物エキスを抽出していく・・・

処方まで開発できるのは、ここだけです。

 

その作業は全てが勉強になり
これから広めていく言葉が
変わっていくことかと思います。

 

 

化粧品に使用する原料を
オリジナルで作ることもできる
植物調合美容研究会では

 

多くの生徒さんが
地元の特産品や農業残渣
薬草の乾燥葉を持ち寄って
「原料製造」から体験しました。

 

この経験値は完成した化粧品を
伝えるためのコンセプトにも
繋がっていくんでしょうね。

 

 

処方にこうして携わることで
語れる言葉も変わっていきます。

 

何も知らない場所で生まれる化粧品よりも
自分の手と足を動かし
考えて作った化粧品の方が
何倍も良いことくらい分かっているはずです。

 

これも「顔が見える化粧品」の素晴らしさですね。

 

 

LABOで勤務しながら
化粧品開発に挑戦している與田さんもまた
思い描く化粧水作りに
苦戦していました。

 植物調合美容研究会1期生 / 與田奈津代さんの紹介

 

宮崎の有機農産物である
トマトやきゅうり、アボカドを自身で回収し
乾燥させ化粧品原料に変えた彼女。

 

自身の素肌の悩みを
改善してくれた水をメインに
野菜のエキスで仕上げたい。

その中で
化粧水の防腐の壁にぶつかり
新しい発見も感じたようでした。

 

「この匂いが気になって・・・」

 

植物の多様なる香りが
うまくコントロールできません。

 

防腐処理が難しい
化粧水などの水系化粧品。

その開発の難しさは
これからブランドオーナーになる彼女の知識を
養ってくれたでしょうね。

 

なかなかこんな経験はできません。

夢が形になるまで
奮闘してもらいたいですね。

 

 

野菜のエキスを
たっぷりと使用した宮崎生まれの化粧水。

きっとこの地域の女性たちや
家族にも愛されていきます。

 

コンセプトって何よりも大切で
製品の魅力よりも
コンセプトに記載された「想い」の方が
真っ直ぐにお客様の胸に響くことを

皆さんまだ知りません。

 

そのコンセプトは
自身の目指す理想そのものです。

 

そこがブレてしまっては
良い物作りはできないのです。

 

 

都内でメイクアップアーティストや
講師を務める東原さんもまた

若い学生さんや
モデルさんの素肌に多く触れる中で
感じてきた疑問を
オーガニック化粧品を通じて
変えていきたいと願いました。

植物調合美容研究会1期生 / 東原小百合さんの紹介(左)

 

メイクに悩む女子の多くは
ニキビなどの肌荒れに悩み
根本的に乾燥で悩んでいました。

その素肌にまずは向き合ってほしいと
願いを込めて
2層式の美容液を開発しています。

 

 

「オーガニックメイクの世界を
もっと良くしたいんだよね」
笑顔で語る彼女とは

パートナーシップスクールの生徒時代に出会い
ともに仕事をするように。

 

華やかな仕事の裏側で
女性の素肌と心に触れ続けたからこそ
思い悩む現実を
知ったんだと思います。

 

 

最後まで色味と香りに悩みましたね。

効果を追求すると
色が濁ってしまい
美しい色になりません。

 

石油化粧品原料があれば
簡単に色も香りも変えられるのに
植物となるとそうはいきません。

 

その処方の難しさがまた
自身が使用するオーガニック化粧品の本来の魅力を
気づかせてくれたこと思います。

 

 

初日だけでも
こんなに色とりどりの
オーガニック化粧品が生まれました。

 

あとはここに
デザインラベルや箱をつけて
製品にするだけ。

 

 

後半戦では処方確定に向けて
再び自宅での自作処方研究の時間が
始まります。

 

まだこの植物調合美容研究会も
始まったばかりです。

ブランドオーナーとして
覚えるべきことはまだ沢山あります。

 

 

明日の記事に続く。

明日の記事へ続く。

 

Makoto Sakata

一般社団法人 日本オーガニック ビューティセラピスト協会 代表理事 ORGANIC MOTHER LIFE サロンオーナー オーガニックビューティセラピスト...

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