【BOTANICAL LIST】葛根の美容効果 / PUERARIA ROO by.ORGANIC MOTHER LIFE
– 調整系 –
「葛根」
■PUERARIA ROOEXTRACT
葛はつる性の多年草で、絡みつく相手を求めながらつるを長く伸ばして、広い範囲で根を下ろし、繁茂力が高く根茎と種子により増殖します。除草剤に強く、根絶は困難であり、雑草としてはびこることもしばしばであります。海外では世界の侵略的外来種ワースト100にも指定されています。
葛根は葛の肥大根を乾燥したものです。日本薬局方に収録されている生薬で、数年かけて肥大した根が用いられています。古い株の根を掘り上げて、根皮を除き、生のうちに約5ミリメートルの不正六面体に細切りしたもの、もしくは長さ20 – 30センチメートル、幅5 – 10センチメートル、厚さ約1センチメートルの板状に細切りしたものを天日乾燥して調製します。
漢方的には、解肌、透疹、潤筋、止渇、止瀉などの効能があり、頭痛や肩こりなどの風邪症状、筋肉の緊張、口渇(口の渇き)、下痢などに用いられます。
日本では古くから、葛の根から取った葛デンプンに砂糖を加えた葛湯(くずゆ)を、初期の風邪や腹痛に用いています。葛湯は葛5 – 10グラムを水300 – 400 ccで煎じ、3回に分けて温服する用法が知られています。
また、秋の七草のひとつでもある、葛の根を使用しています。
薬用として用いる場合の採集時期は、初夏が望ましいとされています。
■PUERARIA ROO HISTORY…
日本では古くから食用や薬用に用いられ、天然繊維の材料としても用いられていました。
北アメリカでは、1876年にフィラデルフィアで開催されたフィラデルフィア万国博覧会(独立百年祭博覧会)の際、日本から運ばれて飼料作物および庭園装飾用として展示されたのをきっかけとして、東屋やポーチの飾りとして使われるようになりました。
葛花は「酒毒(しゅどく)を消す」といわれ、二日酔いの予防や解消のために日本や中国、台湾、アジア諸国で用いられてきました。中国の「名医別録(めいいべつろく)」には「葛の花は酒を消す」と記され、日本の「救民妙薬(きゅうみんみょうやく)」にも「酒毒には、葛の花」と記録されていることから、古くから葛の花が持つ薬効が知られていることがわかります。
そして、緑化・土壌流失防止用として政府によって推奨され、20世紀前半は持てはやされました。現在では葛の成育する面積は3万km2と推定されています。
■PUERARIA ROO BEAUTY [鎮静系]
◎発汗作用
◎透疹作用
◎コラーゲン合成作用
◎保湿作用
葛根には、軽い発汗作用があり、体表の熱を発散させるため、風邪の初期に用いられます。うなじ・肩・背中のこわばり、頭痛、下痢、発熱、悪寒などのかぜの初期症状に用いられます。また、筋肉疲労による首や肩の痛みにも使われます。
皮膚の発疹が不十分な時に発汗と共に発疹を促して、体内の[邪]を体外に排出させる働きがあります。それを[透疹とうしん]と言います。特に、はしかなどの感染症の場合に発疹が進まないと、体内に[邪]が溜まって脳症になると東洋医学では考えられています。
また、急性腸炎、細菌性下痢などの炎症性の下痢に用いられ、炎症と下痢を治します。
葛に含まれるエストロゲンには、カルシウムが骨から過剰に溶け出すことを防ぐ働きがあります。更年期になるとエストロゲンが減少するため、徐々にカルシウムが失われていき、骨粗しょう症の発症リスクが高まります。
また皮膚の内部で水分を保ち、皮膚をピンと張らせて支えるための役目をもつ成分がコラーゲンです。美容成分として非常に有名なコラーゲンは、外部から取り入れることで効果を発揮しますが、葛根には、コラーゲンを合成させる効果が備わっていることが解明されています。そして、強いデンプン質をもつことで有名な葛ですが、葛根にもデンプン質が10%ほど残されています。デンプン質には吸湿性があり、付着させると皮膚を柔らかくさせる効果を発揮することから、柔軟化による保湿効果を得られます。
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